皆様こんにちは。平松里英です。前回のブログから間が空いてしまいましたが、実はその間、今月末に発売予定の新刊「好感を持たれる英語表現」の執筆に勤しんでいました。
既に英語を使ってお仕事をされている方でも、英語の微妙なニュアンスをきちんと掴んで“好感を持たれる”英語表現に悩んでいらっしゃる方は少なくありません。
拙著であなたの英語をより好感を持たれる英語へと発展させるお手伝いができましたら幸いです。
今回は、下野尚紀さんのポッドキャスト<シモノナオキのイングリッシュよもやま話 ~Noki Radi~>にお招きいただきまして、「好感を持たれる英語表現」にまつわる対談をさせていただきました。
通訳者同士の対談って、結構珍しいのではないでしょうか?
記念すべき第1回目は、知ってるようで難しい「助動詞」の話になりました。
それでは、どうぞお楽しみください!
下野氏:
皆さんこんにちは。ノキラジの時間です。私下野直樹と申します。このラジオでは、英語に関する面白いトピック情報などをお話していきたいというふうに思っております。
私日本に住んでいるんですけれども全国通訳案内士として英語、ドイツ語でのお仕事をしております。
それでは早速スタートしていきたいと思います。本日は素敵なゲストをお招きしております平松里英さんです。どうもこんにちは、お願いします。
平松:
こんにちは。お久しぶりです。どうぞよろしくお願いします。
下野:
平松里英さんはですね、会議通訳者、同時通訳ですね、あとは英語発音指導士、そして英語でコミュニケーション能力を向上する、コーチングをされています。改めましてよろしくお願いします。
平松:
宜しくお願いします。
下野:
実はですね、少し前に本を書きなるというお話を伺いましてまだこれからのご出版予定なんですけれどもそこに先立ってですね、ちょっと私の内容を見させていただきましたらとっても面白い本だなということでその辺りのお話をお聞かせ願えたらなということで、本日お越しいただいています。
平松:
はい、ありがとうございます。
下野:
本についてなんですけれども、なぜ私がそう思ったかというとですね、この本の特徴がですね、いろんな日本語で考えたことを三つぐらいのパターンで言い方がありますと、いうようなことが豊富な例文とともに紹介されてるんですね。
友達に話すような話し方、少し丁寧に話す話し方、ものすごく丁寧な話し方と。
これ日本語でも敬語っていうのがあるように、英語でも違うわけなんですね。
私も中学校で英語を勉強し始めた頃はですね、もう本当に日本語を英語に訳すのが精いっぱいということで、英語にできて満足ということだったんですね。
ただそれが勉強が進んでくると、やはり丁寧さっていうのも考えた方がいいのかなと。どれくらいの度合いで丁寧に相手に響いてるのかなっていうことを考え始めると、やはり通り一遍の一つの訳だけでは駄目なのかなと、やっぱり3通りぐらいの使い分けってのが必要かなというところがありましてですね。
そういったところの範囲ニーズっていうのは英語を勉強してる人っていうのは非常に気になるところじゃないかなと。
そういった部分のお話を伺いればなと思っております。
早速ですが、この本を書かれたきっかけが何かあったのでしょうか?
平松:
そうですね。下野さんがおっしゃっていた通りなんですけれども、特に日本の方の場合っていうのは、日本語でコミュニケーションをとっているときに上下関係であったりとか、対等であったりしてもなんですけれど。
初対面なのかそうではないのかといったところで失礼がないようにと。近すぎても遠すぎても失礼ですごくご自身がそこを気にされる方が多いんですよね。
これは私はいいことだと思っているんですけれども、もちろん行き過ぎれば何事も
及ばざるがごとしなってしまいます。そういったところはバランスとか個人差があるとはいえ、そういったところにすごく気を使う気を配るっていうのが日本人の方には多いかなと思っていて、そういった部分も英語で話すときに表現していきたいって思ってらっしゃる方がすごく多いと思うんですよ。
以前からそうだったのかもしれないんですけれど、こうやって英語を話される方とかが以前に比べて増えてきて、皆さん使われるようになりましたよね。すごくその辺、自分が使っている英語ってOKなんだろうか、いや、もしかしたら知らないところで失礼な言い方をしているのかなというようなことを意識される方が増えてきたんじゃないかなと思うんですね。それが土壌にあったのかなと思います。
そういう土壌があったところに出版社の方からお声掛けをいただいて、そういった英語の簡単に言うと敬語にはまつわるようなものだとは思うんですけれど、これまで英語はすごくストレートだと。
とにかく日本語とは違って本音と建前もないし、ストレートにものを言うんだっていうふうに勘違いされてきた部分が多分にあると思うんですが、そこの部分実は違うぞっていうふうに皆さんが気づき始めてます。そういった本のニーズがありそうだぞということになって私のところにこのお話が舞い込んできたっていうな感じでした。
下野:
なるほど、そうですね。 自分でそんなつもりがなくても、実はこの単語の選択を間違えている場合があるかもしれないっていうことですよね。
平松:
そうですね。いかがですか下野さんは。
下野:
そうですね。私も勉強し始めの頃は本当に訳すのが精いっぱいというか、英語にするのが精いっぱいで今にして思うと、あの多分こういうことは言わないだろうなっていうのはちょっと今すぐに思いつくところはあまりないんですけれども、そういう感じはしますね。
平松:
そうですよね。通訳の仕事でいろんなところに行かせていただいて、いろんな方とお会いしますけれども、その中で例えばどんな具体的なエピソードがあるのかっていいますとね、実にたくさんあるんですよ!いろんなパターンがあるのですが、例えば、日本の企業さんとイギリスの企業さんとのミーティングで、“先ほども言いましたけれども”というような
言い回しってよく使うと思うんですね。
下野:
そうですね、使いますよね。
平松:
それで日本の方はそのような言い回しを使う時は枕詞のような感じでクッションで次に来ることが大切なんだけれども・・・たださっきも言ったので申し訳ないんですけど繰り返しますみたいなつもりでお使いになる方が多い気がします。
ですが、英語でAs I mentionedとかですね、As I told you beforeなんてもっとそうなんですけどもAs I told you before的なことを言うとですね、さっき聞いてた?
みたいな。もちろん当然聞いてたので、わかってるよね、みたいな。
前振りだったりするので字面だけを捉えると、先ほども申しましたが・・・っていうところと同じに聞こえるんですが、その中に含まれている意味っていうのはちょっと違うときがありますね。トーンにもよりますけどね、これは。本当に個人差もありますし。みたいなところを知らずに
As I mentionedとか言われると、日本の方がそうおっしゃったときに、向こう側の方が身構えることがあるんですよ。
下野:
なるほど。
平松:
今言ったような事情から、それを知らずに使っていると不本意な英語が出てしまうということはあるかなとは思いますけどね。
下野:
そうですね。確かにいましたように・・・っていうねmentionとかtellっていう使う動詞によってもそのきつさの度合いというか、tellと言うとちょっとなんか非難をしてるみたいなね、そんなちょっと印象が出てきたりとか、やっぱそういうニュアンスって大事なんでしょうね。
平松:
ありますよね!mentionedとtold you beforeだと全然レジスターは違いますけども確かにビジネスの場とかでAs I told you beforeとは言わない。
下野:
なるほどー。なんか怒ってるな、みたいな(笑)
平松:
そうそう、すいませーんみたいな感じがしますよね。さすがにそれはきついかなとは思いますけれどもAs I mentioned・・・言い方にもよりますよね。
例えばAs I mentionedって言った後に、実際のステートメントが来るわけですよね一番大事な部分のコンテンツが来るわけだ。
その時に、例えばAs I mentioned〇〇っていうときにAs I mentionedがすごい早くて、もう助走のように言ったんであれば、そんなに大事じゃないんですよ。でもここが、
1回息を吸ってAs I mentionedとかって言っちゃうとずいぶん構えちゃう感じになりますよね、みたいなこととかあるかなとは思います。
下野:
そうですね。確かにはいそういったところの丁寧さの度合いの解説が、ご著書の中で詳しく解説されているんですね。非常にこの楽しみですね。
平松:
ありがとうございます!
次回へつづく・・・
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