皆様こんにちは。平松里英です。
引き続き、全国通訳案内士として英語ドイツ語を使ったお仕事をされている下野尚紀さんのポッドキャスト<シモノナオキのイングリッシュよもやま話 ~Noki Radi~>で新刊「好感を持たれる英語表現」にまつわる対談の模様をお届けします。
今回の好感を持たれる英語表現のお題は“meet”(会う)の後編です。
初めて会った人と親しくなるコツについてお話しました。
それでは、どうぞお楽しみください!
下野: meetはやっぱり初対面で"Nice to meet you."というシチュエーションが多いと思いますが、そこにもう少し親近感をぐっと近づけるために何かコツみたいなのがありますか?
平松:それは、“名前を覚える”っていうことなんです。相手の名前を覚える。何て呼ぶかっていうのはその相手によって好みが違うんですね。ファーストネームで呼んで欲しいっていう人が多いんですけど。
下野:はい。
平松:そうじゃない人も中にはいますよね。あと関係性によってもMr.なんちゃらとかで呼んでほしい人とかもいるので。またね、逆もあるんですよ。
こちらがMr.なんとかって言ったときに”Call me Bob.”みたいなときもあるので、そこでどう呼んだらいいか、っていうのを確認する意味もありますので。
例えば私と下野さんが初めて会いました。下野さんが"Naoki, nice to meet you."って私に言ってくれました。
下野:はい。
平松:そしたら私がそれを受けて、"Nice to meet you too, Naoki. My name is Rie."とか、
"Rie"と名前だけのときもありますけどね、言うんですよね。
もうその段階で私が相手の名前を言ってしまえば、名前が覚えやすいじゃないですか。
下野:そうですね、記憶に残りやすいですよね。
平松:残りやすいですよね。
下野:はい。
平松:なので、なんでそんなことするかっていうと、次に会ったとき、すれ違ったりとかしたときに向こうがこっちの名前を覚えてて、"Hi Rie!"とか言われたときに、"Hi..."だとかっこ悪いんですよ(笑)
下野:なるほどー、
平松:誰々さんって言ってあげたいじゃないですか。こっちの名前覚えてくれたんですよね。
誰だっけと思いながら、Hi!って言うのって、私はあなたの名前を覚えていたのに、あなたは私の名前を覚えていてくれてなかったんだねっていうことが(笑)、
下野:ややがっかりみたいな感じ(笑)
平野:そう、なっちゃうので、それは避けた方がいいんですよ。
下野:なるほど。
平松:なので、やっぱり1日でも早く本当は名前を覚えてあげた方がいいと。なーんて偉そうに言う私も、何度もこの失敗はしております。
下野:そうなんですね!
平松:なので最初のうちはもう・・・「ごめん!ほんっとごめん!私名前覚えられなくてさあ」って言って、堂々と名前を確認してたんです(笑) もう次から許されないですけどね。
下野:なるほど。1回だけ。
平松:そう。だから名前はやっぱり覚えてあげた方が本人も絶対嬉しいし。
下野:そうですよね。名前覚えてくれたっていうのはすごく親近感は湧くので。
平松:ええ。anonymousなNobody, anybodyみたいな感じじゃないじゃないですか。
下野:そうですね。
平松:あとは礼儀としても実は大事なんです。うちの子供が大学生のときだったと思うんですけども、家に大学の友達を連れてきたんですよ。
下野:はい。
平松:そしたらその子がまず入ってきて、挨拶をしてくれて。"Mrs. Hiramatsu."とか一生懸命私の名前を言おうとするんですよね。
下野:はい。
平松:"Nice to meet you, Mrs. Hiramatsu."とか言うんです。すごく言いにくそうにしてるなと思って、"Rie, call me Rie."みたいなことを言って。そしたらその子も"RIe.“っていうんです。
下野:はい。別れ際とかも日本語で言うと「お邪魔しました」みたいな感じで、"It was good to meet you, Rie."、"See you soon."みたいな感じでバイバイして家を出ていくときにも、ちゃんと名前を呼んで。
下野:すごい意識的に意識をしているわけですね。
平松:そう。私の名前を何回も呼ぶ。いちいち後につけるみたいな感じっていうか、極端なこと言うと。
恐らくそれが礼儀っていうか、curtsyなんじゃないかな、イギリスは。
下野:なるほど、そうですね。それはビジネスの場でも何かそういうところってありますよね。
平松:あると思います。会議とかで、いろんな話をする中で相手の名前をさりげなく呼び掛けるみたいな、あると思いますね。特に何か初対面のミーティングとかだと、すごく一生懸命に、英語圏の人には言いにくい日本語の名前を健気にも何度も呼んでくれるんです。
そうそう!以前、尾上(おのうえ)さんっていう方がいらしたんですけど、おのうえって英語圏の人からすると母音が続くからすっごく言い難いんですよ(笑)全然言えてないんですけど一生懸命“おのうぃーさん、おのうぃーさん”って言っていて。
それっていうのはすごく、良い関係を構築しようとしていることが表れていてるんです。
下野:ええ。
平松:その表れとして名前を呼んでるんです。例えば、伊藤さんとか佐藤さんぐらいだったらいいんですけど、それ以外の名前って結構難しいですよ。あと、日本人は下の名前も超いいにくい。
下野:そうそう、確かに。そういう意味ではですね英語を使ってビジネスをしたりするときには日本語英語でこう話をするときにも意識的に相手の名前をこう呼ぶというところが非常に大事なんでしょうね。
平松:はい、そう思いますね。相手が特に努力して名前を呼ぼうとしてくれることに、まず気づいてあげること。名前を呼ぼうとしてくれてるなって気づいてあげて、かつ、こちらもそれをお返しするっていう中でキャッチボールになっていくとは思うので。気づけないとまずそれができないじゃないですか。
下野:そうですね。
平松:偉そうに言う私も、多分最初はわからなかったと思うんですよ。ここまでの深い理解をせずにしてきたと思うんですが、実は相手の名前を早く覚えて、呼び掛けるっていうことは、話をするときに誰々さん誰々さんていうようにするっていうのは、すごく意図的な努力であるっていう。
下野:そうですね。いやあ、いいお話を伺いました。
ご著書の中には本編とは別にコラムっていうのがあってね、そういったお話も入っているのでぜひ皆さんお楽しみに。
里英さん今日はどうもありがとうございました。
平松:お招きいただきましてありがとうございました。
下野:それでは今日はこの辺で。さようなら!
平松:See you next time!
いかがでしたか?名前を教えてもらったら、話の初めや終わりに何度も名前を言って相手の名前を覚えましょう♪ 初対面の相手との距離を縮めて、良い人間関係を築くのにとても役立ちますよ。
それではまた次回もお楽しみに♪
それでは皆様、See you next time!
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