先日、「英語の発音やリスニングについての質問にお答えします!」というYouTubeライブをやりました。
たくさんの質問をいただき予定時間を大幅に超えてのお届けとなりました。
今日はその後半部分をまとめておこうと思います。是非、読者の皆さんも参考になさってください!
《前半部分の最後にあった質問より》
英語でのスピーチやアナウンス、友人との会話、時々とても速く感じてしまい、なんとかついていける時もあるがついていけないときもあります。なんとかついていけたとしても、なんとなくしかわかっておらず、結局相手は何を伝えたいのかしっかりと理解できないのが悩みです。
《答え》
英語に限らず母語で会話を学ぶ時も、第3者の受け答えを聞いたり、参考にしたりしているものです。
意図がわからなかったとしても1対1でなければ、第3者の言葉を聞いて「あ、そういう話ね!」を気づくことができます。
さらに、テキストだけ(チャットやメッセージ)の1対1はなかなか厳しいものがあります。顔が(表情が)見えない、声のトーンがわからないでは、質問なのか?怒っているのか?皮肉なのか…判断に困ることもあります。
そんな時は、聞くしかない!
What do you mean? What do you mean? と、何度も聞かれるとさすがに鬱陶しいのでさじ加減が必要ですから、いくつか聞き方を用意しておきます。
How do you mean?
I’m not sure if I understood.
Do you mean 〜 ?
このように尋ねることができると「この人の英語力が低いんじゃないな。」「あ、自分に原因があるらしい…」と、やんわり伝えることができます。
開き直るわけではありませんが、「こういうふうに言うとわかりにくいんだ。通じにくいんだな。」ということを相手にも知ってもらわなければなりません。理屈っぽくも聞けるし、サラッと軽くも聞けるよ、と立体的な(一元的ではない)コミュニケーションを図るとよいでしょう。
何にしても、伝える時は直接的でないほうが良いです。
英語を話す人達は直接的に物を言うとか、本音と建前がないとか、英語に婉曲表現がない、丁寧語がないというのは嘘です。ものすごく気を使って物を言います。
婉曲表現やどういうルートで遠回しにいうかということを知って、デリカシーがない人だと誤解されないようにしたいですね。
《質問その2》
中学英語も怪しいレベル。基礎からやり直ししたくて、サイトで調べていると「アメリカ英語とイギリス英語は全く違う言語だ」と書いてあったので、中学英語のレベルからイギリス英語を学びたかったなと感じている。
《答え》
そんなことはありません!
例えば5文型などはイギリス英語もアメリカ英語も同じです。
「方言の違い」くらいの違いだと思って良いと思います。
語彙とか言い回しとかだと、アメリカ英語のほうがやや直接的、イギリス英語の方がそんなにもったいぶったように言う?と感じることもありますね。
例えば、「これ、安くなりますか?」とはっきり言うアメリカの友だちに驚いたことがあります。日本語で言うところの「ちょっとお勉強できます?」という婉曲表現がイギリス英語にはあるかもしれません。
アメリカ英語、イギリス英語を一旦忘れてみましょう。
Hi! Mike! などの挨拶文から始まる日本の教科書ですが、目上の人には違う言い方、言い回しがあるわけなので、疑問に思った時に周辺情報から増やしていくという方法をとると良いでしょう。
《質問その3》
発音、リスニングという個別のスキルを磨きたいのは手段なんです。英語で考えて、英語でアウトプットするという本来の目的を果たすための総合的なトレーニングに行き詰まっています。
A社の◯◯マラソンを最近始めました。
《答え》
A社の◯◯マラソン…私もちょっと気になっています。瞬発的に答える力はすごく大切なので、その環境を作るためにそれをやるのはとてもいいと思います。
アウトプットに関して、おすすめが一つあります。
最初はとても面倒なので覚悟がいりますが…
それは「思い浮かんだこと、ふと思う短い感想を全部英語にする。」という手法です。
できないよ!そもそも言い方知らないし!と思ったあなた。今の時代、すぐに調べられますよね。Siriに聞いてもいいですよ笑
例えば「ああ!この椅子(高さが)高いな!」とか「ん〜美味しい♪」とか、ふと思ったことです。
声が出せない状況ならば、心のなかで呟いてみましょう。しっくりくるまで調べて言えるようにすると、絶対に忘れないものです。調べた単語帳が頭に増えていきます。定着しますから、アンテナを立てておくことが大事です。やっていくと変わっていきますよ。
一度に全部できるようになりません。
一歩ずつ、一歩ずつです。!マークの付く言葉が一つずつでもパッと出るようになるのを目指しましょう。
【英語学習ワンポイントアドバイス】
これは私の頭の中、特に通訳をしている時なのですが…
「英語を聞いた時には日本語にする」
「日本語を聞いた時には英語にする」
という、頭の回路があります。
急に英語で会話が始まったら、日本語で答えたくなるので、頭の中が渋滞することがよくあります。回線を切り替える必要があって、まごつくんですね。
英語だけでずっと会話していると、回線をつなぎ直す必要がないのでとても楽です。
「英語用の口」と言って伝わるでしょうか。前提としている口の形を変えていかないと、日本語の音のまま英語を喋ってしまいます。その逆もしかり。
そういう意味で、私にとってシャドウイングは英語の語順、口や舌の形などの点で、英語に慣らすためのもの。
英語を学ぶ、自分のものにするのはリプロダクションです。一言一句違わないか、違っても文法的に破綻していないレベルで言葉にすることが、非常に負担にはなりますが、習得するための一番の方法です。
《質問その4》
相手に気を使いながらスマートのクレームを言うのに、regardingという言葉を使ってはどうか、とイギリス人に言われました。I’m afraid 〜というのはビジネスに適していませんか。
《答え》
I’m afraid 〜 . で、問題ありません。
例えば、会議中、飲み物にリクエストしたものがなかったという場合、I’m afraid we don’t have one. と言います。
regardを使う場合は、
With regard to 〜
As regards 〜
と書いている人は多いかなと感じます。
《質問その5》
日本語よりも英語を話している時のほうが声が低くなっている。そして、声を低くしたほうが発音しやすい気がする。りえさんはいかがですか?
《答え》
自分で低くすることはありませんが、電話などは機械を通すので声を張る(上げる)ことがある、トーンが低いと相手に心配させるので上げることはあります。
【ちょっと一言】
視聴者の方より
「日本語を話す上司と同僚のネイティブとの会話を通訳した際、英語を話していると声が変わるね、と日本語を話す上司に言われました。日本語の声が高くなっていたのかもしれません。」
実はこんなことを指摘するのは日本人ならではです。
海外ではIt’s none of your business. It’s your business! 海外の人なら、こんな発言はデリカシーが欠けていると感じるでしょう。他人には関係のないことなので、気にする必要はありませんね。
そして、海外ではそんな発言はしないということを読者の皆さんが知ってくださるといいことかな、と思います。
質問は以上でした。いかがだったでしょうか。
英語学習の参考にしてみてくださいね。
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