Smarten Up Your English

#01 なぜ、何のために英語の発音改善をするのか?

Uncategorized Sep 28, 2020

イギリス在住会議通訳者・発音改善コンサルタントの平松里英です。

こんにちは!今日は、「なぜ、何のために発音改善をするのか?」のお話をしたいと思います。なぜ日本人の英語の発音は良くないと言われるのか、発音が良くないと一体何が問題なのか、どうやったら克服・解決できるのか、について解説します。

 

英語の発音にコンプレックスがある方へ

自分の英語がなかなか通じない。自分の発している英語の音が正しくない気がする。発音が滑らかでないので自信が持てない。それで、英語を話すことに臆病になってしまうし、下向きのスパイラルに入ってしまう。これを何とかしたい・・・という人のために。

 

今回の記事を読んでいただくと・・・

なぜ日本人の英語の発音が悪いのか、どうやったら発音が良くなるのか、何をすればいいのか分かります。三つのステップに分けて説明します。

 

筆者の発音改善について

私はこれまで20年以上にわたり英日通訳の仕事をしてきました。そんななか、他言語の同業者たちが「あなたの英語は(ほとんど)訛りがないので聞きやすい」と言ってくれます。(通訳者と言えど、必ずしも発音の良い人ばかりではありません。)

仕事先などでは「どこで英語覚えたのか?」と英語圏で育ったと勘違いされることがありますが、実際は多くの方々と同じように日本で中学1年生のときに英語を始めました。なので、インターナショナルスクールに通っていたわけでもありません。

日々、試行錯誤するなかでネイティブ並みの音を手に入れることができました。その経験や知識を生かして皆さんの英語の発音の悩みを解決するお手伝いができれば嬉しいです。

 

日本人の英語の発音があまり良くない理由

それは第一にまともに教わったことがないからです。言い換えるなら、英語の音をろくに知らないまま英語の学習を進めてきたからです。例えば、受験勉強では読み書きが中心ですが、「読み」にも「書き」にも音を「聞く」ことも「発する」練習も、フィードバックをもらって改善する活動も含まれていません。

もう一つは、日本語の音に対する考え方(発想)と英語の音に対する考え方、捉え方に差があること。日本語は「拍」を基調としており、英語は「音節」を基調としています。例えば「Thank you」を日本語的に捉えるなら「サ・ン・キュ・ー」で4拍、しかし英語では2音節です。

まるで違いますよね。この感覚的な違いが、両言語の音に関する大きな違い(音体系のちがい)につながっています。

英語には日本語にない音がたくさんあります。それを無理にカタカナで書き表そうとするといくつかの異なる音の子が同じ表記になってしまいます。そのカタカナの音感覚のまま英語で発音したとき、通じなくなってしまいます。その最たる例とも言えるのが「 L」と「R」です 。

 

英語発音が悪いときの問題 その1

それはまず、相手に理解されな=理解できないことが問題です。相手、つまり聞き手があなたの英語を聞いて「何を言ってるのかわからない」。

さっぱりわからない、というよりも「この単語?」「それとももう一個のあの単語?」と迷いながら聞いているので内容がわからなくなってしまうという可能性が高いです。

それが一つや二つ、いくつも頻繁に出てくると、肝心のメッセージが耳に入ってこなくなってしまいます。これが問題なのです。

 

英語発音が悪いときの問題 その2

もう一つ問題は、話している本人が話しながら聞き手の顔をみていると相手が何となく聞き取りづらそうな、分かりづらそうな顔をしているのがわかるし、聞き返されたりします。それが頻繁になると、自信をなくすのも無理はありません。

誰でもそうだと思います。当然のことながら、私もそういう経験がありました。この体験については 別のブログ(#03) で詳しくお話します♬

繰り返し聞き返されて、恥ずかしい思いをする。この体験を重ねることによって自信をなくしていく。これは由々しき問題です。

 

私が考えるに、この二つが最大の問題だと思います。

 

自分が求める音・声を見つけ、手に入れること

もう一歩踏み込んだ話をさせていただくなら、私たちはそれぞれに何となく「相手にこういうふうに聞こえていて欲しいなあ」という音(声)があると思います。言い換えるなら「こういうふうには聞こえて欲しくない」という音があります。

日本語であれば自分の母語なので、それほど意識しないかもしれません。しかし、外国語だと「自分らしさとは違う音・声」が出てしまっている、ところどころ変な音になってしまっている、とコンプレックスを抱きます。

これは英語に限ったことではないのですが、自分が自分自身に対して持っているイメージと自分の口から出てくる音のイメージが合わない。

これが「自信のなさ」に繋がってしまう。さらに、聞き手から「?」という顔をされる。いつも聞き返される、となると苦しくなってしまいます。当然です。

 

ネイティブ発音と発音矯正の誤解

そこで発音矯正!となるわけですが「何をもってネイティブ発音とするか」については誤解があると思っています。音的にネイティブになることだと。けれども、発音改善とは日本語のアクセントを100%消し去ることが目的ではないと考えています。

私が考える発音改善の目的は、聞き手が誰であれ、聞き手(話し相手)にとって負担のかからない、おおよそは文脈から判別できるとは言え、口を開くたびに判別しなければならないようでは負担です。

いま rice と言ったのか lice と言ったのか、と言った混乱を招かない音を常にアウトプットできるようにすること。ridiculous と ludicrous はカタカナで書くなら「リディキュラス」「ルディクラス」と一瞬同じ語に対する「表記のゆれ」ではないかというくらい似ています。

しかし、一方は「バカばかしい」という意味で、他方は「ばかげている」という意味の別の語です。似て非なる二語なのです。Royal と Loyal などもそうです。どちらも日本語では「ロイヤル」(たまに「ローヤル」)ですが、意味はまったく異なります。

つねにどちらの語だったのだろう?と聞き手が考えなければいけないようでは会話は疲労感を伴うものになってしまいます。

長いあいだ聞いていても疲れない、聞き取りやすく、理解しやすい英語の音を発することができるようになること。コミュニケーションの妨げになる発音要素を取り除くことです。

そして、話し手本人が「これこそ私らしい音」「私らしさが出ている声だ」と自信を持って感じられる英語の音を発することができるようになること、です。

聞き手が誰であれ、というのは、日本に長く暮らしている外国人であれば日本語の音にも慣れているでしょうが日本語の音に慣れていない相手が苦労せずに聞きやすいと感じてくれる英語の音を発すること、です 。

「矯正する」という響きが苦手なので、「改善する」と言わせていただきますが、発音改善を英語では Foreign Accent Reduction と言います。直訳すると、外国語訛りを減らす、なくす・・・という意味です。発音矯正→発音改善とは、外国語、つまり英語以外の音を減らすこと、英語として認識できない音を失くしていくことです。

イギリス人と間違われるとかアメリカ人と間違われるなど・・・音的にイギリス人やアメリカ人のふりをすること、これを目指すことが発音改善(発音矯正)ではありません。(これでは本末転倒な気がします。)そもそも、イギリス人にも色々いるように、イギリス訛りと言ってもいろんな訛りがあり、一つではありません。

またRP容認発音=Received Pronunciation)は教育や放送で使われる日本語の「標準語」がそうでないのと同じように自然派生的なアクセントではありませんし、今どきRPで話す人はほとんどいません。

現在RPと呼ばれているものは、Modern RPというイングランド南部を中心とした発音ですが、日本語の標準語が首都圏を中心としたアクセントという考え方と似ています。ですが、東京弁は標準語とは別物です。同じようにロンドン訛り=容認発音ではありません。

RPについては長くなるので、またの機会に取り上げたいと思います。

【参考リンク】 “RP and BBC English” (英語のみ)http://www.bbc.co.uk/voices/yourvoice/rpandbbc.shtml

 

美智子殿下の英語と日本語訛りについて

美智子殿下の英語をお聞きになったことがある方がいらっしゃるのではないかと思います。もしまだという方は機会があれば是非一度聞いてみていただきたいと思いますが、美智子様の英語を聞いていただくと、日本語訛りがあります。確かに訛っているんですけれども、分かりやすい。そして、上品じゃないと思う人はあまりいないのではないかと思います。

日本語訛りがほんのり残っているのに、上品です。もっとアメリカンな感じにしよう!とかもっとブリティッシュな感じにしよう!というのを目指される方の志を否定はしません。けれども、この点においては好みの問題で、マスト(must)かどうかという議論にはそれほど意味がないと個人的には思っています。いまお読みいただいているあなたが目指す音、それ次第ですね。

しかし、自分が目指す音についてあまり考えたことがなく、どちらかとうと短絡的にイギリス人100%!とか、アメリカ人100%!そういう発想でいたずらに目指すのであれば「ちょっと待ってください」と申し上げたいところです。

「カタカナ英語を完全に脱却する」ということについて。一番大切なのは、聞き手にとって分かりやすいと感じてもらえるかどうかです。つまり母語干渉が相手との交流の妨げになるほどであれば、改善した方がいいということ。

話し相手と英語で話すとき、忘れないでいただきたいのは、話し相手が日本語の音を自分の体の中に持っていないこと。日本語を理解し日本に長く住んでいる外国人ならともかく、日本に来たことがない日本語を理解しない相手であれば、カタカナ英語を聞いても、英語として認識できません。

それが「外国語訛り」「カタカナ英語」が理解されにくい正体です。外国語訛りがコミュニケーションの障害になるほどであれば、外国語訛りを減らしていく努力が必要になる。相手の理解しやすい音を出してあげるということです。 

どうやったら発音が良くなるのか、そのやり方について3ステップに分けて 次回のブログ(#02) でお話します。

 

発音改善の乗り出すとっておきの方法

まずは、一ヶ月集中コースで発音改善に弾みをつけましょう!

現在11月に始まる一ヶ月集中コースの<子音編>のお申し込みを受付中です。

こちらは通年コースではなく、11月以降はまだ開講の予定がありません。

料金も今回限りのお値段となっております。

ぜひ コース詳細ページ をご覧ください。

 

今回のお話は ポッドキャスト(Episode 52) YouTube でもお話ししています。ブログとはちょっと違ったないようになっています。
動画や音声のほうが好きという方は、そちらでどうぞ✨
 

それでは今後も発音改善に役立つことをご紹介していきますね!

では、また💕

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